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第八十番 愛宕山 上福院 龍泉寺 

あたごさん じょうふくいん りゅうせんじ

所 在 地松阪市愛宕町1-4 
電話番号0598-21-2931 
本  尊愛宕大権現  宗  派高野山真言宗
真  言なむ あたごだいごんげん
開  山行基菩薩  開 創 年聖武帝御宇(742〜49) 
縁  起当竜泉寺は愛宕山と呼ばれ、愛宕市とともに当地方の人々によく親しまれている寺院である。境内は愛宕権現本殿、愛染堂、稲荷社、行者堂、不動堂などがある。寺伝では聖武天皇(在位724〜49)が行基に勅し、一志郡中郷村滝野川に一宇を建てたのが始まりという。本尊は火防の霊神愛宕大権現である。弘仁年中(810〜24)弘法大師が愛染明王と共に刻まれた尊像と伝えられている。御本地を勝軍地蔵尊と称し、甲冑を着け、白馬にまたがり法旗と宝剣を持ち、隆昌安住の三味を往する神像といわれ秘仏である。この頃は多気国司の信仰厚く、寺領の寄進もあり寺連は隆盛であったという。その後周辺の戦火の影響をうけ、永禄十一年(1568)松ヶ島平尾村に移る。天正九年(1581)に至り、松ヶ島城が松坂城に移り替えの際、現在地に移建された。時の住職良宗上人は正親町天皇勅願所の勅許を賜った。このとき上福院と号することになった。以来松坂城主蒲生氏郷はじめ代々城主の信仰厚く、とくに三代目古田重勝は深く信仰を寄せられた。その重勝公の塚が境内地にあり、今も六月十六日には公を偲び、展墓祭が営まれる。県指定文化財の山門は、松ヶ嶋城裏門であったのを天正十六年(1588)蒲生氏郷が寄進したものと伝えられている。切妻造り、本瓦葺きの一間一戸の薬医門、剛壮で桃山時代の風格を示す立派な山門である。市内最古の木造建築物である。境内左方小高い所に本殿(本堂)がある。明治初年までは愛宕社であったが、神仏分離の際、神殿を仏殿本堂として本尊を祀る。毎年一月二十四日、二十五日の初愛宕会式大祈祷会が営まれ、愛宕市が立ち松阪市の三大祭の一つである。愛宕講社中はじめ、諸願成就の祈願参詣者が多い。
みどころ 
年中行事1月3日       愛宕大権現初護摩供
1月24日〜25日  初愛宕大祭典(愛宕市)
2月節分の日     星祭り
3月初午の日     滝川五社稲荷大祭
4月15日      愛染明王祭
6月16日      松坂城主、古田重勝展墓祭
7月24日      愛宕火祭り
毎月24日      御縁日月次祭 
交  通(公共交通)近鉄JR松阪駅より徒歩10分。
(車)国道42号線愛宕町で西入りすぐ。 
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写  真 外観