所 在 地 | 多気郡多気町前村1250 |
電話番号 | 05983-9-3570 |
本 尊 | 阿弥陀如来 |
宗 派 | 高野山真言宗 |
真 言 | おん あみりた ていぜい からうん |
開 山 | 不詳 |
開 創 年 | 不詳 |
縁 起 | 当山に関する寺記など現存せず、縁起の詳細はわからない。多気町史等により所蔵する仏像、遺物などから寺歴の一端を垣間みることにしたい。本堂に安置の仏像は、本尊阿弥陀如来坐像、高さ38cm。一木造り。その右に不動明王坐像、高さ26cm、寄木造りで厨子入りである。共に室町期の作といわれる。この二尊像の年代から考え、十五世紀(約五百年前)には建立されていたと解されるが、推定の域を出ない。他に弘法大師、菊灯籠が安置されている。仏画には二十五菩薩来迎図、仏涅槃図、十三仏画像が所蔵されており、いずれも江戸時代に寄進されたものである。境内には、石造弘法大師二十一ヵ所建立供養塔、石造双体地蔵、石造地蔵菩薩、石造手洗鉢など造立されており、これらも江戸時代奉納されたもの。淮胝堂に淮胝観音像、高さ27.5cm、寄木造りで厨子に納められている。この淮胝観音は腕左右各九本、衣文の皺曲に室町風が残る。天冠、瓔珞をつ
ける。池中から生じたとする蓮華座上に坐し、その蓮華を難陀、跋難陀の二龍王が支えている。雲形の光背を負っている。除災、延命、求児の所願がかなえられるとされている。子安観音とも呼ばれ、古来より安産霊場として近郷からの参詣者が多く、今日に伝えられている。毎年三月、七月、九月の十八日(観音縁日)には多くの参詣者で賑わう。このほか如意輪観音、阿弥陀如来も厨子に納めて安置され、今日に伝えている。当山に所蔵の仏像、仏画、石造物など先述の二仏を除き、多くは江戸時代に奉納寄進されたものであり、江戸時代には随分と信仰を集め、寺運もさかえていたことが伺える。現在は無住寺となり、納経印は本堂前に置かれている。 |
みどころ | =多気町一帯=
多気町の歴史は古く、恵まれた自然環境にあって多く縄文時代の遺跡や遺物、平安時代作の仏像、江戸時代に発達した街道筋の旧跡、庶民の暮しを語る資料や文書が数多く残されている。この前村には、有名な北畠一族の遺跡を後世に伝えるため、樹齢六百年といわれる大楠を神木とし、偉霊の実在を信仰し小祠を祀って霊木の保存をはかっている。(樹高36m) |
年中行事 | |
交 通 | (公共交通)JR近鉄松阪駅より三交バス前村下車徒歩3分。JR佐奈駅より徒歩20分。
(車)国道42号線前村バス停東300m。 |
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