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第七十三番 伊勢山上 飯福田寺

いせさんじょう いぶたじ

所 在 地松阪市飯福田町273
電話番号0598-35-0004
本  尊薬師如来 宗  派真言宗醍醐派
真  言おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  山役小角(役行者) 開 創 年大宝元年(701)
縁  起当山は伊勢山上と称し、本尊は薬師如来。大宝元年(701)役小角(えんのおづぬ)開創の霊場である。広大な表裏行場を有し、古来より諸侯国司をはじめ、信奉の登峯者は甚だ多い。往古は寺領五百石をうけ北畠家の祈願所として栄えたが、北畠家衰退とともに寺運も衰微した。天正十一年(1583)織田信雄より寺領百十石を下賜され、昔の繁栄に立ち返ったが、松坂城主蒲生氏郷の時、当山の伽藍をこわし、その材を用いて松坂城を築くなど難を蒙り、再び衰退の止む無きに至る。その後、津藩藤堂家の信奉を得、黒印七石八斗四升を下賜されるなど寺運は興隆し、山内の行場は船木平兵衛広光が再び踏み分け、修補し現在に至り、今多くの人々が修行と巡拝に参集している。山内行場には獅子ヶ鼻、平等岩、油こぼし、岩屋本堂、蟻の戸渡り、達磨岩など自然岩窟が並び、こ こを巡って修行する。また山内に本尊薬師如来を祀る薬師堂、不動明王を中心に役行者、弘法大師を脇に祀る護摩堂、阿弥陀如来を祀る篭り堂があり、行場油こぼしまでの参道に、愛染明王、愛宕大権現、役行者尊、毘沙門天を祀る小堂が建ち並んでいる。当山には役行者自作の像、蔵王権現像など寺宝も多く所蔵されている。
みどころ伊勢山上行場は全山奇岩、妖岩とうっそうとした古木に囲まれ、自然岩窟の行場が十数ヵ所ある。大和大峰山上に準じた行場で開創以来現在に至るまで、山岳修行に信奉者の登嶺は後を絶たない。また行場めぐりを楽しむハイカーの姿も多く見られる。護摩堂の本尊不動明王は、役行者の作と伝えられる。また寺宝には、弘法大師筆による不動明王画像、津藩八代藤堂高悠公筆による三幅一体の不動明王、織田信雄寄付状同添書、稲葉兵庫頭安堵状などがある。
年中行事2月3日、4日  節分星供祈願祭
4月8日     山開き大会式、春季大会式
8月3日     毘沙門天王祭
10月7日    秋季大会式
毎月6日     行者まつり
交  通(公共交通)近鉄JR松阪駅より三交バス、柚原下車徒歩40分。松阪駅よりタクシー35分。
(車)国道166号線辻原より県道松阪〜青山線入り柏原より北進4km。 
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