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第六十一番 松齢山 千福寺

しょうれいざん せんぷくじ

所 在 地津市大里睦合町1345
電話番号059-230-0271
本  尊十一面観世音菩薩 宗  派真言宗醍醐派
真  言おん まか きゃろにきゃ そわか
開  山忍性上人 開 創 年承和四年(837)
縁  起縁起によれば、承和四年(837)大和西大寺の僧忍性上人の創建に係るものと伝えられる。上人は仏道を弘める途次、伊勢神宮に参拝、外宮にて地上を加持した時、池の水が白糸の如く西北方へ飛び去った。弟子空尊に確かめさせたところ、当山の松の木に懸かり十日程消えなかったという。上人は大神宮の霊告にて弘法の地を示されたと感得し、直ちにこの地へ堂宇を建立された。これが当山の縁起である。時は下り文明の末(1480〜)時の住僧は開山縁起の尊さを悟り、一心に崇信に勤め、人々もまた広く信仰崇拝し寺運は興隆した。慶長元年(1596)には紀州藩より寺領をうけその後紀州徳川頼宣公は先例の寺領と共に、七堂伽藍を建立、寺容を完備した。その規模は現在の数倍はあったといわれる。また紀州徳川家「葵」御紋の使用を許されたという由緒ある寺院である。紀州家代々の位牌は今も厳然と安置されている。惜しいことに元治元年(1864)火災に遭い、堂宇は焼失した。爾来今日まで幾星霜を経てせたが、平成四年本堂を再建し現在に及んでいる。本尊十一面観音は天正三年(1575)造立、運慶作という。その後明暦の頃(1655〜58)東福門院典侍藤原朝臣貞子なる人、尊像の痛んでいるのを嘆き、仏工に命じて補修させ、神咫を浄写し像中に蔵したと伝えられている。境内には本堂、地蔵堂、観音菩薩立像が造立されている。近在の人々から大里の観音さん、大里のお大師さんと親しまれている。八月二日に施行される百万遍念仏行事は、俗に数珠繰りといわれ、大きな数珠を数十人の人が回しながら般若心経を唱え祈願するもので、伝統の祈願作法で最近では珍しい行事である。その昔弘法大師が伊勢参拝の折、当山へ錫杖を留められたことが大里大師の由来となっている。
みどころ 
年中行事元旦      初詣
3月初午の日  初午会、厄除祈願
8月2日    百万遍念仏会、数珠繰り。
毎月18日   観音縁日
毎月21日   弘法大師御影供
春・秋 永代経永代経供養 
交  通(公共交通)近鉄JR津駅(東口)より三交バス窪田下車徒歩十分。JR一身田駅より徒歩30分。
(車)国道23号線白塚口西進、津〜関線窪田信号を北進1km。 
メールアドレス senpukuzi@mieshikoku88.net ホームページ  
写  真 外観