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第五十九番 五宝山 新大仏寺

ごほうざん しんだいぶつじ

所 在 地伊賀市富永1238
電話番号0595-48-0211
本  尊毘盧遮那如来 宗  派真言宗智山派
真  言おん あびらうんけん ばざら だとばん
開  山重源上人 開 創 年建仁二年(1202)
縁  起 建久七年(1196)源頼朝は、この地に叔父の佐々木秀義の追善供養のため、一宇を建てた。建仁二年(1202)東大寺再興の大勧進職、俊乗坊重源上人が頼朝の協力を得て、この地に後鳥羽法皇の勅願寺として創建した祈願道場、伊賀別所が当山の始まりである。寺号を新大仏寺とした。鎌倉時代には十余坊を有し、隆盛を極めたと伝えられるが、天正年間(1573〜92)の戦乱で、伽藍の大半を失い荒廃の一途をたどる。芭蕉が「丈六にかげろう高し石の上」と詠んで荒廃ぶりを嘆いたのは、貞享五年(1688)のことである。その後、享保十一年(1726)陶榮和尚が再興を発願し、藤堂藩の庇護を仰いだ。大仏修復を終え仮堂に安置したが、享保十四年(1729)所願果たせず、中興二世宝梁律師が延享五年(1748)に上棟し、入仏したのが現大仏殿である。その後寺容を整えつつ今日に至っている。本尊毘盧遮那如来坐像は、木造、漆箔、台座を含めると高さ6mに及び、木造仏では類をみない大仏である。仏師快慶初期の作で若々しい張りがあり、国指定重要文化財である。このほか、興正菩薩画像、俊乗上人坐像、僧形坐像、板彫五輪塔も国指定重要文化財である。舎利塔は県指定文化財になっている。成田山を勧請して「伊賀の成田山」と呼んでいるが「阿波の大仏さん」、雨乞いの寺としても知られ八百年の歴史を刻む伊賀屈指の大刹である。
みどころ緑深い山が境内地になっており、麓に大仏殿、上人堂、開山堂など十数の堂宇が建てられている。平成七年に落慶した山門は立派なものである。ご本尊は宝蔵庫に安置され、春秋大祭日と正月以外は拝観料三百円を要する。境内では桜・あじさい・もみじや秋名菊が楽しめる。伊賀四国八十八カ所第四番霊場、東海三十六不動尊第二十八番霊場、東海白寿三十三観音十四番霊場でもある。
年中行事1月1日〜15日     新春初祈祷
2月3日 節分の日    節分会星祭

5月第3日曜日   春季大祭紫燈大護摩法要
6月第3日曜日   青葉祭、重源祭、あじさい祭
8月中旬      お盆(施餓鬼)供養
10月第3日曜日  秋季大祭大般若経転読特別大護摩法要
交  通(公共交通)伊賀鉄道上野市駅前(上野産業会館)より三交バス、成田山前下車徒歩5分
(車) 大阪方面から名阪国道中瀬ICより国道163号線を東へ20分
   名古屋方面から名阪国道南在家ICより南へ15分
メールアドレス info@shindaibutsu.or.jp ホームページ http://www.shindaibutsu.or.jp
写  真 外観