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第五十八番 轟山 薬師寺

とどろきさん やくしじ

所 在 地伊賀市鳳凰寺245
電話番号0595-46-1509
本  尊薬師如来 宗  派真言宗豊山派
真  言おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  山中興 清存法印 開 創 年慶長三年(1598)
縁  起この寺域一帯には白鳳時代(645〜707)鳳凰寺という名の寺院があった。当山の境内外から出土する古瓦や大礎石などから、鳳凰寺が七堂伽藍の大刹であったことがわかる。その鳳風寺址が県の史跡に指定されている。史跡内に鳳風寺廃寺の歴史とその後の転変について記された碑が建てられているが、その概略は「壬申の乱(672)後、大友皇子の生母・伊賀采女宅子は郷里の大山田へ帰り、わが子の冥福を祈って鳳凰寺を建立した。礎石の規模から伽藍の大きさも想像される。その後鳳凰寺は幾変遷を繰り返し、天正の伊賀乱に際し堂宇ことごとく兵火に炎上し、慶長三年(1598)僧侶、清存法印が堂宇を建立して轟山薬師寺と改号した。規模は以前のものにおよばず、旧跡鳳凰寺は郷名としてのみ残された」と伝えている。日本書紀あるいは三国地誌などの諸記録や、白鳳時代の単弁の造花文證瓦、軒瓦、礎石などの出土等を考え合すと、当山の起源は奈良時代前期とする強力な傍証が存在しているといえよう。天正の兵乱後慶長三年清存法印により、轟山薬師寺として中興開山され、その後江戸中期恵正法印(宝暦二年=1752没)、浄順和尚らによる中興を経て現在の本堂が昭和三十九年に建立された。寺宝としては、本尊の薬師如来のほか、木彫の十二神将、如意輪観音菩薩、弘法大師、不動明王、阿弥陀如来、地蔵菩薩、役行者などが所蔵されている。境内には本堂、庫裡、地蔵堂がある。
みどころ当山周辺に数多く存在する古墳などは、この里の悠久の歴史を物語り、数々の出土品(県文化財)や鳳凰寺礎石、その中に佇む当山は仏法千年余の歴史と、民衆の素朴な信仰の息づかいを感じさせる。当山は伊賀四国八十八カ所第五番霊場でもある。
年中行事1月1日  初詣、大涅槃経
2月3日  節分星まつり
2月15日 涅槃法要
4月8日  花まつり
8月3日  施餓鬼法要
8月17日 観音まつり
8月23日 地蔵まつり
9月12日 大会式
交  通(公共交通)近鉄上野市駅(上野産業会館)より三交バス、下車徒歩10分。
(車)国道163号線大山田役場東入り。
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写  真 外観