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第四十九番 西境山 大徳院 極楽寺

さいきょうざん だいとくいん ごくらくじ

所 在 地名張市赤目町一ノ井412
電話番号0595-63-3168
本  尊不動明王 宗  派真言宗豊山派
真  言なうまく さんまんだ ばざらだん せんだん まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
開  山道観長者(聖玄) 開 創 年後鳥羽帝御宇(1183〜98)
縁  起寺伝によれば、後鳥羽天皇(在位1183〜98)の御宇、当一ノ井村に九郷を領有する道観長者が、相次ぐ妻子の病いから仏心に動かされ、折しも東大寺二月堂大修理に際し、持領の八幡山(今の香落渓谷)より巨材を伐り出し寄進された。その後仏門に入り名を聖玄と号し当山を建立して妻子の供養をしたといわれる。本尊不動明王と十一面観音、聖観音像(伝春日仏師作)は道観の護持仏と伝えられ、霊験あらたかな尊像として信仰を集めている。また正徳二年(1712)の裏書をもつ涅槃画像や阿弥陀如来像、明琢筆とする古雅で優美な作品の不動明王印板が寺宝として所蔵されている。現在の本堂は明治二十一年(1888) の造営。道観長者の遺言によって始まったとされる当山に八百年の昔から脈々と継承されている有名な民俗行事「松明調進」が道観の名と、歴史を伝えている。この行事は、奈良東大寺二月堂のお水取りに使用される松明を往昔から村民の奉仕によって当山で調整され寄進されるのである。行事は習俗を現代に伝える市の無形民俗文化財になっている。宝治三年(1249)東大寺文書にも記されており、中世より施行されていたことが立証される。境内周辺に道観長者塚や屋敷跡の古跡がある。
みどころ比較的小ぶりな山門と、それに連なる漆喰壁や石垣が端正なたたずまいで参詣者を迎えてくれる。整理された庭園に弘法大師の故事にならって植えられた「三鈷の松」という葉が三葉になる珍しいゆかり深い松が植えられている。三月十日の調進法要には、二月堂の御供水を請ける参詣者でにぎわう。当山は伊賀四国八十八カ所第五十番霊場でもある。
年中行事1月1日   修正会
1月18日  初祈祷
1月20日  大般若会
2月11日  松明調整(おたいまつ作り)
3月10日  松明調進法要(道観まつり)調進祈願
3月12日  松明送り(二月堂へ徒歩で奉納)
8月1日   大施餓鬼会
11月28日 家内安全・諸願成就大護摩法会
交  通(公共交通)近鉄赤目口駅より三交バス、柏原下車徒歩10分。
(車)国道165号線、結馬より南東入り、柏原へ。
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