八十八ヶ所寺院リスト ホーム ホーム


第三十九番 天童山 震旦院 無量寿福寺

てんどうざん しんたんいん むりょうじゅふくじ

所 在 地伊賀市下神戸5
電話番号0595-38-1044
本  尊無量寿如来 宗  派真言律宗
真  言なうまく さまんだ ぼだなん さんさく そわか
開  山行基菩薩 開 創 年天平勝宝年間(749〜57)
縁  起寺伝によれば、天平勝宝年間(749〜57)孝謙天皇勅願により行基菩薩の開基と伝える。のち村上天皇(在位946〜67)の勅願所となり、律宗を説き広めていたが、その後次第に荒廃して寺運は一時衰退する。このような時、高僧聖一国師が禅法を広める途次、当山に逗留され、一帯はあたかも中国五山随一といわれる天童景徳禅寺の美しい景色に似ていると感じ、天童山、震旦院の山号・院号を授けられたと伝えている。文永元年(1264)頃、聖一国師を師と仰ぐ伊賀出身の応準行然上人が中興、幸運を興隆させ、当山では行然上人を中興開山の祖としている。行然は弘安三年(1280)五十八歳で示寂するまでここで仏法を説いた。行然示寂後も学僧の往来を極め、多くの高僧を輩出したという。当時は堂宇整い、伽藍は威容を誇っていたといわれ、伊賀地侍衆の集合の場でもあった。密・律・禅の三宗兼学の道場として中本寺の格式を保っていた。その後天正の兵乱で拠点であった当山も灰燼に帰したが、幸いにも本尊阿弥陀如来と聖一国師が中国より請来したという大黒天の二像は難を免れた。宝暦年間(1751〜64)に祐学により再興されたと伝えられ今日に及んでいる。昭和初年に四国から請来した子安弘法大師を祀り安産祈願に訪れる人も多い。また後方の山には西国三十三所観音霊像を安置している。寺蔵の興正菩薩像は宝暦七年(1757)森光明真言女人講中らにより奉納された。
みどころ後に山を負う一段高いところに境内があり、眼下に木津川が北流し、西流してくる比自岐川との合流点を見下ろす景観は素晴らしい。山内は堂々とした本堂、山門、鐘楼など名刹にふさわしい。その昔、聖一国師が中国の天童景徳禅寺の美しさを思い起こさせると言わせた所以がよくわかる。当山は伊賀四国八十八カ所大三十二番霊場でもある。
年中行事1月1日    修正会
1月第3日曜  大般若会
3月21日   春彼岸法要
8月7日    施餓鬼法要
9月23日   秋彼岸法要
交  通(公共交通)近鉄丸山駅より徒歩15分。
(車)国道422号線近鉄円山駅西入り。
メールアドレス segi2002@ict.ne.jp ホームページ  
写  真 外観