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第三十七番 普門山 観菩提寺

ふもんざん かんぼだいじ

所 在 地伊賀市島ヶ原1349
電話番号0595-59-2009
本  尊十一面観世音菩薩 宗  派真言宗豊山派
真  言おん まか きゃろにきゃ そわか
開  山多紀内親王・実忠和尚 開 創 年天平勝宝三年(751)
縁  起神亀二年(725)天武帝の皇女、多紀内親王が観音寺を建立せられ、皇女は天平勝宝三年(751)にご逝去された。翌四年(752)に東大寺の実忠和尚が再興し観音堂を建立された。これが当山正月堂の草創とされている。村民は氏寺として本尊十一面観音を中心に東大寺出作の開墾事業を展開し、豊かな田畑を造成した。修正会を勧修した観音堂は正月堂と称され、以来本尊は開拓の守護仏と崇め、修正会には、珍重の供物を供え島ヶ原地区全体が感謝の祭典を行ったという。往昔は、十二坊三十余堂棟を有する大寺であったが天正の兵火で、本堂、楼門を残し焼失してしまう。その後再建され今日に至っている。寺号も幾度か改称され、観菩提寺となった。本尊の十一面観音立像は、平安前期の作、像高227cm、秘仏として厨子内に祀られ三十三年ごとに開帳される。本堂と楼門は室町期の建立で全国屈指の優作といわれている。昨今桧皮葺屋根の修理完成に伴い平成十一年十月九日〜十一日の三日間、秘仏本尊の特別御開帳された。なお、次回の御開帳は2015年の予定である。これら本尊、本堂、楼門は国の重要文化財である。楼門内側に安置の広目天、多門天立像は県指定文化財、表の仁王像は伊賀市の文化財となっている。また平安後期作の聖観音、二体の十一面観音や室町初期の鰐口も県指定文化財である。他に多数の文化財を保有している。天平の古刹、島ヶ原の氏寺として広く信仰を集めている。
みどころ当山には、正月堂の修正会(県指定無形文化財)とう厳粛荘厳な行法が伝えられ、毎年二月十一日、十二日に勤修される。十一日は大餅と珍奇な供物が献上される。その行法が荒々しく参詣者は逃げ回りながら拝観する。十二日には「おこない」という秘法が行われ、最後は達陀(だったん)の行法が勤修され飛び散る火の粉の中で儀式は終る。この行事は厄除大餅会式とも呼ばれ、厄歳男女はじめ多くの参詣者が集まる。古式な珍しい行法を今に伝えている。当山は伊賀四国八十八カ所第六十六番霊場でもある。
年中行事1月1日〜3日   初詣
2月11日〜12日 修正会
8月17日     夏会式(十七夜)
12月31日    除夜の鐘
交  通(公共交通)近鉄上野市駅前(上野産業会館)より三交バス正月堂東下車徒歩5分。
(車)国道163号線 島ヶ原大橋北約1km。
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