八十八ヶ所寺院リスト ホーム ホーム


第二十六番 那智山 松寿院 石上寺

なちさん しょうじゅいん せきじょうじ

所 在 地亀山市和田町1185
電話番号0595-82-0788
本  尊子安延命地蔵菩薩 宗  派高野山真言宗
真  言おん かかかび さんまえい そわか
開  山紀 真龍 開 創 年延暦十五年(796)
縁  起寺伝によれば、延暦十五年(796)大和布留郡の住人「紀真龍」が石上神宮の神告により、この地へ那智山熊野権現を勧請し、新熊野三社として祀ったのが新熊野権現社の起源で、同年8月弘法大師が真龍の元に訪れ、地蔵菩薩を刻み一宇を建立して、那智山石上寺と名付けられたのが当山の草創である。真龍は別当職につき、家族と共にこの地に移住し和田の里を開き、伽藍を増やしていったと伝える。朱雀天皇(在位930〜46)の勅願寺や、建久六年(1195)に鎌倉将軍家の祈願所となる名刹である。長徳三年(997)疫病排除のため尾張津島の牛頭天王を歓請して祀られた。正元元年(1259)鎌倉幕府は灯明油畠として広大な土地を寄進している。当時の壮大な神廟寺院も永禄年中(1567〜69)頃、信長の伊勢進攻の兵火をうけるが、幸いにも権現社・地蔵堂は難を免れた。正保元年(1644)に再興。正徳二年(1712)僧是幼が中興して今日に至っている。現本堂は昭和52年に聖天堂と共に修復され、本尊子安延命地蔵菩薩、釈迦三尊、弘法大師ほか各尊像を安置。聖天堂には大聖歓喜天、不動明王など尊像が祀られている。当山には、後村上天皇綸旨、将軍家御教書、奉書など、県文化財に指定されている中世の「石上寺古文書」二十一点ほか、近世の古文書古記録類、「熊野大権現」の扁額(市文化財)など多くの寺宝を所蔵。現在は亀山市歴史博物館に寄託している。これらの古文書類は、神仏混合時代の神廟寺院の歴史を知る上に貴重な史料として注目されている。石上神宮、熊野権現ゆかりの古刹は、和田の鎮守の氏寺、氏神として往時の実像を伝えている。当山は東海近畿地蔵霊場第五番札所・伊勢七福神霊場(布袋尊)になっている。
みどころ 
年中行事2月初午の日     初午会
2月下旬(最終日曜日) 大般若会
4月中旬(第二日曜日) 熊野大祭、紫灯護摩供
8月24日      地蔵盆会
9月5日       般若心経千巻法会
毎月21日      弘法大師御影供
毎月24日      地蔵菩薩縁日
交  通(公共交通)JR亀山駅より三交バス栄町住宅前下車徒歩3分(車)国道1号線沿い。県道亀山〜白子線和田交差点西入り
メールアドレス   ホームページ  
写  真 外観