八十八ヶ所寺院リスト ホーム ホーム


第十八番 福満山 慈心院 神宮寺

ふくまんざん じしんいん じんぐうじ

所 在 地鈴鹿市稲生西二丁目8-16
電話番号059-386-3918
本  尊薬師如来 宗  派高野山真言宗
真  言おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
開  山行基菩薩 開 創 年天平年間(729〜49)
縁  起当山は、天平年間(729〜49)僧行基が伊奈冨神社参拝を機に境内に仏堂や、五重塔を建立せられた。すなわち神仏混合であり、神宮寺の始まりである。その後、天長年間(824〜34)に弘法大師が伊勢神宮へ参拝のとき、当山にて九十間安居の修行をなされ、大般若経六百巻を書写し、天下泰平を祈られたと伝えられている。往時は、七堂伽藍が建てられ、伊奈冨神社の別当寺としての大寺であった。爾来稍々殷盛したが、室町時代に中興開祖春照和尚が後柏原天皇(1500〜26在位)の信任厚く勅願寺となり、併せて上人号を賜った。又当時の様子を示す絵図が伊奈冨神社に有る。戦国時代の兵火により焼失し、その後の復興もままならず、子院(延命寺)との合併を余儀なくし現在地へ移ったという。当時の菩薩堂が今も神社の境内に残っている。神仏混合時代には、神社に仏像が安置されていたが、明治維新以後この寺に移された。国の重要文化財に指定されている薬師如来立像、持国天立像、多聞天立像、県指定文化財の男神坐像ほか不動明王や、怪奇な深沙大将像などの仏像および、天平時代の写経、古文書類も保存されている。県下でも比類の無い文化財の宝庫である。当山は、昭和54年に出火し、本堂、庫裏は全焼したが、指定文化財類は収蔵庫に保管されており、罹災を免れた。
みどころ国の重文、薬師如来立像は、像高81cm、一木造り、童顔で温和な顔つきである。流水型といわれる彫刻で優美に造られている。同重文の持国天、多聞天立像共に平安後期も早い頃の作で、邪気を踏まえ岩座から頭まで楠材の一木造りで殆ど直立像である。像高は持国天179cm、多聞天184cm。重文三点は共に保存度が良い。県指定文化財の男神坐像は、平安後期の作。淳和天皇(在位823〜33)の像であると伝えられている。一木造、像高71.5cm、温和な風貌で当時の貴族の服装がうかがえる。深沙大将像は、大般若経の守護神で弘法大師の作と伝えられている。県の無形文化財となっている「稲生の獅子舞」は神宮寺・福田寺において調べの舞・再調べの舞を経て外に出る習しで現在も神宮寺は宮内として伝承されている。当山は東海四十九薬師霊場第七番札所でもある。
年中行事1月8日   大般若会式
2月節分の日 星供養
3月15日  涅槃図公開
3月21日  御影供
8月15日  盆施餓鬼会
年間     交通安全、小児疳虫封祈願
交  通(公共交通)近鉄白子駅より三交バス稲生局前下車徒歩5分(車)国道23号線白子高校より西入り
メールアドレス jinguuji@mecha.ne.jp ホームページ  
写  真 外観